2006年07月14日

通りのすみで

 これを書いたのは、2001年夏のこと。もう五年も前のことですね。
ただ風が ここちよいよ
それだけが
僕の楽しみ
 これはわたしが書いた、「さよならのうた」という詩のなかの一節です。

 わたしはこの言葉、この詩を思い出すとき、いつでも驚いてしまうのです。過去に放った自身の言葉が、いくらかは年を重ねた今になってもやはり、"本当の言葉"であることに。うれしさとさみしさとの、ないまぜの心で、わたしはこの自分の詩を読みます。

   ★

 俳句にはまったく詳しくないのですが、ただひとつ、そらで覚えている句があります。
浮浪児昼寝す「なんでもいいやい知らねえやい」  ―――中村草田男
 bkntmrg の心のなかには、思春期の少女だけではなく、この少年のような人物もいるようです。北風も南風も吹きさらす通りのすみで、誰かに背を向け目を閉じる少年が。
 なんでもいいやい知らねえやい。
 これはとても静かな呪文のようなもの。かすかな祈りのようなもの。

   ★

 そう。ただ風が、ここちよいよ。わたしは風に吹かれたい。北風も南風も吹く道のうえで。
 わたしは眠りを眠りたい。静かな呪文、かすかな祈りで、いつか自分の孤独を埋めて、ぐっすり、眠りを眠りたい。
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2006年07月09日

ただひとり

20060709sora.jpg
posted by bkntmrg at 19:29| Comment(2) | TrackBack(0) | mの見た景色 | 更新情報をチェックする
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